もう何年前になりますでしょうか、
とても印象に残るお客様がいらっしゃいました。その方は女性で、おひとりでお泊りでした。夕食時のこと、ふと見るとその方が人知れず涙を流されていることに気が付きました。お料理に不具合でもあったのだろうか。サービスにあたっていた私が声を掛けると、その方はかぶりを振って答えられました「ごめんなさい、大丈夫。でも、少しだけ泣かせてください」と。彼女の涙の理由は、いまでも分かりません。でもその時、生意気にも私が抱いたのは「この人を元気に出来るホテルでありたいな」という思いでした。

女性ってついつい自分のことは後回しになってしまう。子供のため、家族のため、仲間のため…。いろいろな場所、それぞれの立場で、「自分以外の誰か」のために、いつも必死で一生懸命で、一粒の涙を流すことも忘れてしまう。そんな頑張る女性達がちょっと疲れたなというときに“帰って来たくなる”。そんな場所でありたいと私たちは思っています。

指宿の海を眺め、風を感じ、日差しを浴びる。
肌に優しい温泉に体をゆだね、心と体の緊張をゆるめる。
地元の食材を通して、大地のエネルギーを体に取り入れる。
スタッフ達との会話やふれあいに、心がふわりと軽くなる。
日常から離れた時間と場所の中で、自分と向き合ったり、心を整えたり、何かをリセットしたり。指宿ロイヤルホテルの滞在で「美と健康」を楽しむことで、すべての女性に「よし、また頑張ろう」と元気に明日に一歩を踏み出して欲しい、それが私たちの願いです。