皆様こんにちは、細川です。3月に入り気温が20℃を上回る日もあるなど、待ちに待った春の足音が聞こえる指宿です。
最近「ブログ見ました」とおっしゃって頂くことが何度もあって嬉しい限り。昨年の11月以降更新できていなくて恥ずかしいです…と言ったら、「え、でも年末の記事読みましたよ。学生時代の先生とそうめん流しに行かれた話」
【師走のそうめん】https://ibusukiroyalhotel.co.jp/topics/6911
それ、、、おととしの記事です! もはや月刊はおろか季刊も超えて、超不定期更新のゆりブログですが、ありがたくもお目に留まりましたらお付き合いいただけますと幸いでございます。
ブログの更新もそうですが、思い立ったが吉日!な私。ぽかぽか春の気配にみごとに誘いだされた2月の最終日、打ち合わせの空き時間を使って南薩弾丸ドライブに行ってきました。午前中の会議が終わりお昼の時報とともに指宿を出発。まずはおとなり南九州市の「頴娃」までランチに。
頴娃と書いて「えい」と読みます。「指宿」も難読地名の代表格ですが、頴娃もなかなか難しいですよね。私は地元なので以前から普通に読めますが、それでもこの頴娃 “前の1文字だけで「えい」と読み、後ろの1文字は読まない” という衝撃の事実を千鳥さんのテレビ番組で知ったのは割と最近の話で、おもわず私もちょっと待てぃ!って叫んでしまいました。頴娃地域の鹿児島弁は「頴娃語(えいご)」とも呼ばれ、同じ鹿児島県民でも一発で聞き取るのが難しいことで有名です。皆様、頴娃に行った際にはぜひ地元のスーパーや銭湯などで、地元の方たちとの会話楽しんでみて下さいね。
さてお昼ご飯を食べに伺ったのは、県立頴娃高校のすぐそばにある「キッチン らふ」さん
【キッチン らふ】https://www.instagram.com/kitchenrlafu/
ランチメニューにはコースやワンプレート、定番のハンバーグやエビフライ定食でも、ごはんorパン、スープorお味噌汁が選べるなど選択肢が豊富です。迷ったあげく、来る道中で8割方心に決めていたエビフライ定食に決断し、ごはんとお味噌汁にデザートとランチドリンクをプラスでお願いしました。楽しみすぎる。
着ました。エビ好きにはうれしい頭付き。付け合わせのお野菜もサラダだけでなく焼き野菜(焼き野菜の後ろにリンゴの入ったポテトサラダも隠れています!)もあって、いろどりもビタミンもたっぷり。そして食べながら気が付いたのですが…このエビフライちょうどタルタルソースで隠れている真ん中に切れ目が入れてあって、お箸で食べやすくなってる~!頭が外してあるのもそうですが、手が汚れたり、長いままかぶりつかなくても上手に食べられるように配慮されていてびっくりでした。女性らしい気遣い、勉強になります!
デザートは抹茶のパウンドケーキとパンナコッタでした。ごちそうさまでした♪
ランチのあとは、午後の打ち合わせまで時間があったので、そのまま県道27号線を北上し知覧まで行ってみることに。頴娃まで来ていたら知覧まではもうあと30分程度の距離です。いつもお世話になっている「菊ちゃんたまご」の直売店にしかないスイーツを買って打ち合わせのおやつにしよう!と向かう道中、あちこちに南薩の春の風景が。
左が「大野岳(おおのだけ)」右が「開聞岳(かいもんだけ)」
鹿児島の火山といえば桜島や薩摩富士と言われる開聞岳が有名ですが、大野岳も隠れた名所。なだらかな稜線とは裏腹にスリル満点の景色が望めるスポットもあります。
知覧エリアに入ると広大な茶畑が広がってきます。
なんと今年、お茶の生産量で鹿児島が初めて全国1位になりました! バンザーイ!!
そんな茶どころ鹿児島の中でも、市町村単位でも日本一の生産量を誇る南九州市のブランド茶「知覧茶」は、美しい若緑色に爽やかな香り、茶葉の甘味と心地良い苦みがいつまでも残る後口の良さが特徴の銘茶です。
う~ブログ書きながらもう飲みたい!
飲みました♪
指宿ロイヤルホテルの売店でもお求め頂けます!あと2か月もして4月末~5月GWの頃(夏も近づく八十八夜)には新茶が出始めるので、ぜひ日本一の「知覧茶」味わってみてくださいね!
さて、指宿ロイヤルホテル朝食の卵かけごはんでもお馴染みの、たまごの菊ちゃんのお店は「知覧特攻平和会館」と「知覧武家屋敷庭園」の中間、知覧の町の真ん中くらいにあります!
【たまごの菊ちゃん】http://www.kikuchan.com
何度も行っている場所なので、ナビなんてなくても平気だぜ!と思ってどんどん走っていたら、、、
迷いました(;-;)
ここどこ?川辺!? どうやら途中で道を間違えましたね。よい子の皆さんはきちんとナビを入れてください。南薩マジックにかかりますよ。
うっかり到達してしまったのは異世界…ではなくて、同じ南九州市の「川辺(かわなべ)」という町。この川辺、あるものの産地としてとても有名なのですが、何だかかわかりますでしょうか?
それは「仏壇」!
鹿児島は薩摩藩による一向宗の禁制や明治初期の廃仏毀釈などの歴史から、古いお寺や仏像・仏壇がほとんど残っていません。そんな中で古くから仏教に信仰のあつかった川辺地域では、見かけはタンスのようでありながら扉を開くと中は細やかな彫刻や金具、漆や金箔でまばゆいばかりの美しいお仏壇を作って仏様を隠し、その高度な技術と篤い信仰を大事に大事に今に伝えてきました。川辺仏壇、日本伝統工芸のひとつですので、南薩にお越しの際は(私のようにうっかりでなく)現地に見に来てください! 体験もできるそうです。
【川辺仏壇協同組合HP】https://www.kawanabe-butudan.or.jp/experience/
路地裏に迷い込んだあげく、やっぱり…とようやくナビに行先を入れるのはいつものこと。でもこの “ 現在地や出口が判らない感覚 ” ってなんだかワクワクしませんか!? そんなときに限って、思いもかけない出会いが待っていたりするもの。例えば、
ほら、道の先に突如大きな鳥居を見つけてしまうとか。
先ほど触れた薩摩の歴史を背景に、鹿児島はお寺が少ない一方で神社がたくさんあります。こちらの神社は私も初めて知りましたが「飯倉神社」。川辺の大楠と呼ばれるご神木もある由緒正しい神社のようです。
由来について書かれた資料が社殿にあったので一枚頂いてきました。それによると、飯倉神社の『創設は非常に古く、規模が極めて広大で多数の崇敬者を擁する大社であったが、度々の火災で記録の多くは消失してしまっている』のだそう。ふむふむ。
この由緒の文章独特でちょっと読み難いのですが、たぶん…飯倉神社の神様【玉依姫(たまよりひめ)】は知覧にある豊玉姫神社の神様である【豊玉姫(とよたまひめ)】の妹で、大綿津見命(おおつみのみこと)の娘。はじめは皆一緒に開聞岳の一帯にいたけれど、姉妹で川辺・知覧に向かい最終的にお姉ちゃんは知覧に、妹は川辺の地に落ち着いた、的な内容のようです。なるほど。実家を出てそれぞれ独立しても、姉妹で近くに住んでいるのって心強いし微笑ましくて羨ましい。仲良しなお姉さんと妹さん、いつかいっしょに指宿に温泉入りに来てくれたら嬉しいです!待ってますね~♪
帰りはナビを頼りに無事に「たまごの菊ちゃん」のシフォンケーキとプリンをゲットし、喜入経由でみごと16時からのミーティング10分前に帰社できました!
ちょい難しめな内容のMTGだったのですが、南薩の春風が吹いたからか、はたまた姉妹神様のご利益があったのか、何か少しずつ良い方向に歯車が回りだしたような、、そんな気のする今日この頃です!
皆様もこの春南薩にいらした際には、ぜひ指宿ロイヤルホテルを起点にドライブに出かけてみて下さいね。お約束の南薩マジックで、道に迷ったり行き止まったときには「いやいや、『あえて』だから!」と笑い飛ばして 笑。
そして戻ったら、その道のりでどんな出来事や出会いがあったかを、私に教えて。大好きなお客様方の人生という「旅」での様々なストーリーや思いをシェアして頂けることが、私たちのエネルギーになって光になって、今日もまた走れるのですから。
迷いながらも一歩を踏み出す皆様の旅が、今日もすてきなものになりますように。
指宿ロイヤルホテル
細川ゆり